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エリザベート1878|あらすじ・評価・キャストの情報(ネタバレあり)

エリザベート1878 新作映画

2023年8月に公開された、映画「エリザベート1878」のあらすじや評価、感想、キャストの情報についてまとめます。

映画「エリザベート1878」は、オーストリア皇妃エリザベートの人生を描いた作品で、2022年の第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で最優秀演技賞を受賞し、第95回(2023年)アカデミー賞で国際長編映画賞ショートリスト(オーストリア代表)に選出されるなど、高い評価を得た注目作です。

ふくろおじさん
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歴史映画好きは必見!19世紀の西洋における王族・貴族の生活や風習が垣間見られます。

この記事でわかることをチェック

  • 映画「エリザベート1878」が観られる動画配信サービスは?
  • 1分で読める「簡単あらすじ」
  • キャストと配役
  • 感想・見どころ
  • 1分でわかる「エリザベート」
  • この時代の歴史を学ぶ!
  • 使用されている楽曲・サウンドトラック

映画「エリザベート1878」が観られる動画配信サービス(VOD)

現在(2023年9月)「エリザベート1878」が観られる動画配信サービスはありません。
配信サービスが始まりましたら、こちらで情報を発信していきます。

1分で読める「簡単あらすじ」

オーストリア皇后エリザベートの生きざまを1878年の1年に凝縮して描いています。
まずは、1年を1分で読める「簡単あらすじ」で、予習・復習をしてみてはいかがでしょうか?

ふくろおじさん
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なんと、だいたい1分で読めます!
ネタバレを含むのでお気をつけて!

1分で読める「簡単あらすじ」

映画「エリザベート1878」は、オーストリア皇妃エリザベートの人生を描いた作品です。

エリザベートは、赴いた先において仮病を使って倒れることで公務を計画的に取り止めます。
そのように皇后としての仕事を回避する妻に対しフランツ・ヨーゼフは責務を果たすよう注文します。
1877年のクリスマス・イヴに40歳の誕生日を迎えた彼女は、コルセットをきつく締め、世間のイメージを維持するために奮闘するも、厳格で形式的な公務にますます窮屈さを覚えていきます。
彼女は人生に対する情熱や知識への渇望、若き日々のような刺激や自由を求めて、イングランドやバイエルンを旅し、かつての恋人やいとこ(バイエルン王)を訪ねる中で、誇張された自身のイメージに反発していきます。
しかし、そうした自由奔放な行動が夫や娘には不可解にとらえられてしまいます。
いよいよ公務が重しでしかなくなったエリザベートは、信頼できる女官マリーを自分の身代わりとして公務に出席させます。
しかし、夫や娘との距離は離れるばかり。そうした中でエリザベートは身代わりを立てたことで、自分は死へと向かっていくのです。

キャストと配役

ふくろおじさん
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歴史上の人物が多く登場するこの映画。俳優たちの演技にも注目です!

役名配役備考
エリザベートヴィッキー・クリープスヨーゼフの妻で、オーストリア皇后。
フランツ・ヨーゼフフロリアン・タイヒトマイスターエリザベートの夫で、オーストリア皇帝。
マリー・フェシュテティチカタリーナ・ローレンツエリザベートの友人であり女官。
ルートヴィヒ 2 世/バイエルン王マヌエル・ルバイバイエルン王で、エリザベートのいとこ。
ルイ・ル・プランスフィネガン・オールドフィールド動く写真を作った人物。
ベイ・ミドルトンコリン・モーガン避暑地での馬の管理をしている。エリザベートと良い仲になる。

感想・見どころ

ふくろおじさん
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ある程度史実に即しながらも、監督の演出・脚本により、大きく脚色している部分もありますね。ただの歴史映画ではない、現代からのメッセージ性も込められていそうです。

ふくろおじさんの感想

一見、現代のテーマであるフェミニズムをわかりやすくも謳った映画のように思えますが、それにしては弱い気もします。

もちろんそうした一面はあるのだと思うのだけれど、むしろ自立できない弱い人間(あえてこう書きますが)の苦悩が描かれているように見えたのは、自分の放漫でしょうか。

原題にもなっている「コルセット」や史実とは異なるエンディングがエリザベートのどうにもならない現状や未来を暗示したものであるといった視点はもちろんよくわかるのだけれど、いまいちエリザベートの苦悩や願望に共感できずにいるおじさんでした。

自身の欲望は前面に出しつつも、やりたくないことは放棄し、タバコ吸ってやさぐれている中学生のようにも映ったのです…。まあ、皇后という重責と思春期を重ねるのもどうかとは思いますが。

一方で、映像や時代背景、特に王族の生活感という部分については、史実に近しいものが描かれていたのではないかと思います。ちょいちょいスイーツを食べていたり、避暑地に行ったりというのもそれっぽいです。ちゃんと調べていませんが。
宮殿以外はあまり豪華絢爛という感じではなかったですが、まあ、避暑地などは意外に簡素だった気もしますね。
ということで、ヴィジュアル面では歴史を感じる映画だと思います。

1分でわかる「エリザベート」

1分でわかる「エリザベート」

エリーザベト・フォン・エスターライヒ(1837年12月24日 – 1898年9月10日)は、オーストリア=ハンガリー帝国の皇帝(兼ハンガリー国王)フランツ・ヨーゼフ1世の皇后でした。
彼女は「シシィ」の愛称で知られています。

彼女はバイエルン王家であるヴィッテルスバッハ家傍系のバイエルン公マクシミリアンとバイエルン王女ルドヴィカの次女として生まれました。
1853年8月、姉ヘレーネの見合い相手だった母方の従兄である皇帝フランツ・ヨーゼフ1世に見初められて、1854年4月、16歳で結婚、オーストリア皇后となりました。

しかし、自由人だった父の気質を多く受け継いだ彼女は、母方の伯母で姑であるゾフィー大公妃がとりしきる宮廷の厳格さに耐えられませんでした。
エリーザベトは、ゾフィー大公妃によって、子供たちの教育を含め、家庭内の権限を奪われました。彼女は、夫フランツ・ヨーゼフ1世との関係も冷え切り、1860年代には、夫婦生活を放棄し、長期間の旅行に出るようになりました。彼女は、美容と健康に執着し、厳格な食事制限や運動を続けました。また、詩作にも熱中し、自身の孤独や不幸を詠んだ詩を残しています。

1867年、オーストリア=ハンガリー帝国の成立に伴い、エリーザベトはハンガリー王妃となりました。彼女はハンガリー語を学び、ハンガリー文化に親しむようになりました。しかし、彼女の人生は悲劇的な結末を迎えます。1898年9月10日、スイスのジュネーブでイタリア系無政府主義者ルイジ・ルケーニに暗殺されました。60歳でした。

この時代の歴史を学ぶ

ふくろおじさん
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「エリザベート 1878」で描かれた1年「1878年」とはどのような年だったのかを見てみましょう!

「1878年」の歴史を学ぶ

1878年は、ベルリン条約が締結され、ルーマニア公国がオスマン帝国から完全に独立しました。
また、露土戦争(1877年-1878年)が起こり、ロシア帝国が勝利しました。その結果、サン・ステファノ条約締結により講和。ルーマニア公国、セルビア公国、モンテネグロ公国の完全な独立が承認されることになります。ブルガリアの自治国としての独立(ブルガリア公国)も承認されます。これらの出来事は、東ヨーロッパ諸国の独立回復のための重要な出来事でした。
さらに、イギリスはパプア・ニューギニアを領有。プロイセンでは社会主義者鎮圧法が制定されました。
以上のように、東ヨーロッパ周辺で非常に多くの出来事が起こった年だったようですね!

使用されている楽曲・サウンドトラック

ふくろおじさん
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エリザベートの心の声が、劇中に使用されている楽曲の歌詞に表されています。
そうした意味では、本作品では重要な役割を担っています。

Spotifyで聴くことができますね!気になった方はチェック!

まとめ

ふくろおじさん
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この記事では「エリザベート1878」についてまとめてきました。
予習・復習に役立ったでしょうか?
映画を使った歴史の勉強も楽しいものです。

動画配信サービスをとことん使って、映画と歴史をより深く楽しみたいですね!