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「ロスト・キング 500年越しの運命」の配信・キャスト・あらすじ・歴史的評価

ロスト・キング 500年越しの運命 新作映画

2023年9月に公開された「ロスト・キング 500年越しの運命」実話をもとにした映画です。
この映画のあらすじ(ネタバレあり)キャストロケ地配信の情報だけでなく、この映画の中心人物リチャード3世の歴史的評価についても述べています。
ぜひ、映画の予習・復習にご利用ください。

ふくろおじさん
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アマチュアが起こす奇跡の実話です。
歴史好きやイギリス好きにもたまらない映画になっています。

この記事でわかることをチェック!

  • 映画「ロスト・キング 500年越しの運命」は実話?
    実話です。考古学者でもなんでもない一人の女性が起こす奇跡の物語です。
  • 「ロスト・キング 500年越しの運命」が観られる動画配信サービスは?
    →2023年9月現在はありません。早ければ来年の春頃に配信されるかもしれません。
  • 1分で読める「簡単あらすじ」
    →ネタバレあり。1分で読めます。
  • 映画「ロスト・キング 500年越しの運命」のキャスト
    主役はアカデミー賞にノミネート経験もあるサリー・ホーキンス。
  • ロケ地・撮影場所は?
    →主にレスターとロンドンで撮影。その他イギリス各都市。
  • ふくろおじさんの「感想」
  • リチャード3世:歴史上の評価と勉強度

映画「ロスト・キング 500年越しの運命」は実話?

ふくろおじさん
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映画「ロスト・キング 500年越しの運命」はどこまで実話なの?

映画「ロスト・キング 500年越しの運命」は実話

映画「ロスト・キング 500年越しの運命」はフィリッパ・ラングレーという女性の実話をもとにして描かれています
主人公のフィリッパ・ラングレーは、リチャード三世協会のメンバーであり、彼女の著書「リチャード三世の探し方」が原作となっています。
しかし、リチャード三世の幽霊と会話をしながら遺骨探しを行ったというのは、映画による脚色だとフィリッパ自身がインタビューで述べています。

いずれにせよ、フィリッパが2012年にレスターの駐車場でリチャード三世の遺骨を発見するという歴史的な快挙を成し遂げたのは事実です。
この発見はDNA鑑定や科学的分析によって確認され、2015年にリチャード三世の遺骨はレスター大聖堂に改葬されました。
この映画は、フィリッパの情熱と直感がどのようにして歴史を変えたかを描いています。

フィリッパ・ラングレーのその後

映画の主人公であるフィリッパ・ラングレーがアマチュアながらリチャード三世の遺骨を探し出したという歴史的快挙を成し遂げたのは、映画にもある通りです。
しかし彼女は、こうした偉業に終わらず、さらなる発見への冒険を進めているのです。
それは、ヘンリー1世の遺体探しです。英国はレディングにある修道院に埋葬されていると言われていますが、現在は行方不明となっているのです。

「ロスト・キング 500年越しの運命」が観られる動画配信サービスは?

2023年9月公開の「ロスト・キング 500年越しの運命」を配信しているサービスは現在ありません
配信は来年になると思われます。配信予定が決まりましたら、こちらのページでお伝えしていきます。

1分で読める「簡単あらすじ」

ふくろおじさん
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1分であらすじがわかるようにまとめました。
ネタバレもあるのでまだ見ていない方は気をつけてー。

1分で読める「簡単あらすじ

主人公であるフィリッパ(サリー・ホーキンス)は職場で上司から期待した評価をされず、別れた夫(スティーヴ・クーガン)は出会い系サイトで新しい彼女を作るなど、うまくいかない日々が続きます。
そんなある日、彼女は息子の付き添いでシェイクスピアの劇「リチャード三世」を鑑賞します。
フィリッパは劇を鑑賞するうち、主人公の悪名高き英国王リチャード三世が本当に世間一般に言われているような冷酷非情だった王だったのか、実際は自分と同じように不当に扱われてきたのではないかとの疑問を抱くようになります。
それをきっかけに、彼女は会社を休み、リチャード三世の研究にのめり込むようになります。その頃、彼女はリチャード三世の幽霊(ハリー・ロイド)なるものを見るようになるのです。
そして、1485年に死去した後、近くの川に投げ込まれたと考えられているリチャード三世の遺骨探しを開始します。

フィリッパは歴史学者や考古学者からも懐疑的な目で見られるも、リチャー三世協会やリチャード三世の幽霊の助けもあり、自分の直感と信念に従って調査を進めます。

調査中のある日、レスターにある社会福祉課の施設の駐車場で彼女は直感的な体験をします。何かが足を伝って上がってくるような感じで、気を失いそうになるのです。足元を見ると「R」の文字が…。それは予約専用駐車スペースを表す「R」でしたが、彼女はこの場所に何かしらの神秘的なものを感じるのです。

フィリッパはその場所がリチャード三世のお墓だと確信し、発掘作業を始じめようとアクションを起こします。しかし、彼女はさまざまな困難や反対に直面します。資金調達にも苦戦していましたが、クラウドファウンティングにより多額の資金を手にするのです。

ところが、発掘作業では発起人であるにもかかわらず冷遇されるフィリッパ。弱音を吐くも家族に支えられながら、ついに彼女は奇跡的にリチャード三世の遺骨を発見し、DNA鑑定でその正体を証明します。
そして、フィリッパは英国史上もっとも冷酷非情な王として知られるリチャード三世の真の姿を白日の下に晒し、英国王室の歴史を覆すのです。

遺骨発見後もレスター大により冷遇されるフィリッパでしたが、彼女は地道にリチャード3世の汚名を返上する講演を続け、2015年に英国から大英帝国勲章 (MBE) のメンバーに任命されました。


映画「ロスト・キング 500年越しの運命」の登場人物とキャスト

主要キャスト

映画「ロスト・キング 500年越しの運命」の主要キャストは以下の表のとおりです。

役者名役名役柄
サリー・ホーキンスフィリッパ・ラングレー主婦でアマチュア歴史家。リチャード三世の遺骨探しに没頭する。
スティーヴ・クーガンジョン・ラングレーフィリッパの夫。フィリッパの趣味に理解を示さないが徐々に変化。
ハリー・ロイドリチャード三世/ピート英国王リチャード三世の幽霊。ピートは劇でのリチャード3世を演じた役者。
マーク・アディリチャード・バックリーレスター大学の考古学者。フィリッパの発掘プロジェクトに協力する。
ふくろおじさん
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とにかくすべての役者さんが素晴らしかったです!
特に一押しは、フィリッパの息子を演じる2人の子役です!

サリー・ホーキンス:その他の主な出演作品

主人公フィリッパ役のサリー・ホーキンスが出演している主な映画を紹介します。
動画配信サービスですぐ観られるものも多いですね!

ふくろおじさん
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ふくろおじさんのおすすめは「シェイプ・オブ・ウォーター」と「ブルージャスミン」です!

映画の題名公開年内容動画配信情報
ウォンカとチョコレート工場のはじまり2023年12月8日チャーリー・バケットがチョコレート工場のオーナーになった後の物語。ウィリー・ウォンカの過去や秘密が明らかになる。未定
スペンサー ダイアナの決意2022年ダイアナ妃が王室から離れる決意を固めた1991年のクリスマス休暇を舞台にした作品。ダイアナ妃の心情や人間関係を追う。Amazon.co.jpU-NEXT
クリスマスとよばれた男の子2021年チャールズ・ディケンズの少年時代を描いた作品。貧困や虐待に苦しみながらも、想像力や友情で生きる姿を描く。Netflix
ゴジラ キング・オブ・モンスターズ2019年地球上に眠っていた巨大怪獣たちが目覚めて人類と対立する物語。ゴジラは人類の味方となり、キングギドラやモスラなどと戦う。Amazon.co.jpU-NEXT 、Netflix
しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス2018年カナダの素朴派画家モード・ルイスの波乱に満ちた生涯を描いた作品。重度の関節炎に苦しみながらも、色彩豊かな絵画で幸せを探す姿を描く。U-NEXT
シェイプ・オブ・ウォーター2018年冷戦時代のアメリカで、秘密裏に捕らえられた水棲人型生物と、聾唖(ろうあ)の清掃員イライザとの禁断の恋を描いた作品。Amazon.co.jp
パディントン22018年英国で暮らすペルー出身のクマ、パディントンが大切な叔母ルーシーへ贈るプレゼントをめぐって大冒険する物語。Amazon.co.jp
僕と世界の方程式2017年天才数学者サリンジャーが自閉症児ナサンと出会い、国際数学オリンピックへ導く物語。数学への情熱と友情を描く。Amazon.co.jpU-NEXT
パディントン2016年英国へやってきたペルー出身のクマ、パディントンがブラウン家と出会い、様々な騒動に巻き込まれる物語。Amazon.co.jpU-NEXT
GODZILLA ゴジラ2014年原子力発電所事故の真相を追う科学者たちが、巨大な怪獣ゴジラとその敵であるミュートーとの戦いに巻き込まれる物語。Amazon.co.jpU-NEXT
ブルージャスミン2013年ニューヨーク・セレブリティの花であったジャスミンの栄華な日々と没落を描く。Amazon.co.jp
※2023年9月の情報です。また、すべての動画配信サービスを記載しているわけではありません。

映画「ロスト・キング 500年越しの運命」ロケ地・撮影場所

ふくろおじさん
ふくろおじさん

映画「ロスト・キング 500年越しの運命」のロケ地イギリスです。
この映画の魅力の一つとして、英国の街並み・風景の映像が挙げられるでしょう。

映画「ロスト・キング 500年越しの運命」のロケ地・撮影地は、主にイギリスのレスターとロンドンで行われました。

  • レスターは、リチャード三世の遺骨が発見された場所であり、映画の舞台となりました。レスター大学やレスター大聖堂、グレイフライアーズ教会跡地などが実際に撮影に使用されました。
  • ロンドンでは、シェイクスピア・グローブ劇場やウェストミンスター寺院などが撮影に使用されました。また、リチャード三世の幽霊として登場するハリー・ロイドは、ロンドン塔で撮影を行いました。
  • その他にも、イングランドのカウンティ・ダラムノーサンバーランドウェールズのカーディフなどでも撮影が行われました。

以上が映画「ロスト・キング 500年越しの運命」のロケ地・撮影地についての情報です。この映画は、英国王室の歴史を覆した驚きの実話をもとにした作品です。

ふくろおじさんの「感想」

ふくろおじさん
ふくろおじさん

イギリス好きのおじさんが「ロスト・キング 500年越しの運命」を観た感想です!

ふくろおじさんの感想

アマチュアの語源がラテン語で「〜を愛する人」だということを何かの本で読んだのを思い出しました。
正に、リチャード3世への愛が成し遂げた奇跡の物語。これが実話だというのだから、心震えます。史学科卒業の私なんて特に。

とにかく役者さんがみんな素敵でした。
主人公フィリッパ役のサリー・ホーキンスと元夫役のスティーヴ・クーガンは、元夫婦ならではの微妙な距離感がよく表れていたように感じました。
また、嫌な感じの人たちはちゃんと嫌な感じを出してストーリーの展開や起伏に関与してる感じでモブ感がなかったのもよかったです。
中でもイチオシは長男役の子!あのくらいの年齢の素直さと反抗期ぐあいの入り混じった感じがとても良かったように思いました。弟とのやり取りも本当のお兄ちゃんのようでしたー。

ストーリーは実話をベースにした原作もあり、ぶれることなく楽しめました。強いて言えば、最後にもう少しフィリッパが報われるとよかったとも思いましたが、実話をベースとしてますし、ハリウッド作品ではないので、期待し過ぎた自分がいます。
でもこの映画を英国の人はどう観たのでしょう。レスター大学とか大丈夫?笑

最後に、フライヤーにも“推し活“という文言が載ってましたが、“推し“を超えたスピリチュアルなもの(良い意味で)を感じました。直感って大切ですね。

あ、最後と言いつつ付け足しで。
とにかく全ての景色が英国満載で素敵です。
これだけでも観る価値はあるかも⁉︎

リチャード3世:歴史上の評価・経歴と歴史勉強度

ふくろおじさん
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この映画の中心となる「リチャード3世の遺骨発見」。
この出来事は、世間に大きなインパクト与えただけでなく、リチャード3世の歴史的評価にも変化を生じさようですね!

リチャード3世の評価

リチャード3世は、歴史上の評価が非常に分かれる人物です。
彼は一方では、自分の野心のために兄王の子供たちを殺害し、王位を奪った冷酷非情な暴君として描かれています。このイメージは、シェイクスピアの劇「リチャード三世」によって広く定着しました。シェイクスピアはリチャード3世を「醜悪な肉塊」と呼び、身体的にも精神的にも欠陥のある人物として描きました。

しかし、他方では、リチャード3世は正義感の強い王であり、腐敗した貴族や官僚に対して改革を行い、庶民の権利や福祉を守ろうとした人物として評価されています。
彼は法律や教育の改善に努め、貨幣制度や税制の整備を行いました。また、彼は自分の家族や友人に対して深い愛情を持っており、妻アン・ネヴィルや息子エドワード・オブ・ミドルハムの死に悲しみました。

リチャード3世は、ばら戦争という混乱した時代に生きた王であり、その行動は多くの謎や議論を残しています。彼は英国史上もっとも興味深い人物の一人と言えるでしょう。

リチャード3世の経歴

リチャード3世は、1452年にヨーク公リチャード・プランタジネットとセシリー・ネヴィルの八男として生まれます。
彼は、兄エドワード4世に忠誠を誓い、軍事的にも政治的にも活躍しました。また、1472年には、ウォリック伯の娘アン・ネヴィルと結婚し、広大な領地を相続しました。

1483年にエドワード4世が死去すると、リチャード3世はその息子エドワード5世の摂政(護国卿)に任命されました。
しかし、彼は王妃エリザベス・ウッドヴィル一族の勢力を排除するために、エドワード5世とその弟リチャード・オブ・シュルーズベリーをロンドン塔に幽閉しました。
その後、議会でエドワード4世の結婚が無効であると宣言し、エドワード5世とその弟を私生児として王位継承権を剥奪しました。そして、自らが正当な王位継承者であると主張して、リチャード3世として即位するのです。

一方、リチャード3世は、王権を強化するために法制度や行政制度の改革を行いましたが、多くの反対者や敵対者を抱えることになりました。
特に、ランカスター派の指導者であるリッチモンド伯ヘンリー・テューダーは、フランスから侵攻してきました。
1485年8月22日、リチャード3世はボズワースの戦いでリッチモンド伯と対決しましたが、敗れて戦死しました。彼はイングランド史上最後の戦死した王となりました。

死後のリチャード3世は、シェイクスピアの戯曲「リチャード三世」で醜く残忍な暴君として描かれた結果、悪評高い暴君として世間一般に知られることになってしまいました。
しかし近年では、彼の人物像や業績に対する再評価も行われています 。彼の遺骨発見や再埋葬は、英国王室や歴史愛好家たちに大きな関心を呼びました 。

以上がリチャード3世の経歴です。彼はイングランドの歴史において重要な役割を果たした王であると言えるでしょう。

ふくろおじさん
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ここでは、映画がどれくらい歴史の勉強につながるのかを★の数で示したよ。

ロスト・キング 500年越しの運命」の歴史度数 ★★☆☆☆

今回、星は2つ。実話に沿った物語ではあるものの、現代のお話なので、歴史の勉強には直結しないかも。しかし、リチャード3世を知ることで、ばら戦争を深めたり、英国国王の歴史に触れたりすることができるかもしれませんね。
そして何よりも、アマチュアである一人の人物が固定化されていた歴史認識に一投を投じたところに歴史的価値があると言えるのではないでしょうか。

まとめ

ふくろおじさん
ふくろおじさん

最後に、この記事のまとめです。最後までありがとうございました。

まとめ(この記事でわかること)
  • 映画「ロスト・キング 500年越しの運命」は実話?
    実話です。考古学者でもなんでもない一人の女性が起こす奇跡の物語です。
  • 「ロスト・キング 500年越しの運命」が観られる動画配信サービスは?
    →2023年9月現在はありません。早ければ来年の春頃に配信されるかもしれません。
  • 1分で読める「簡単あらすじ」
    →ネタバレあり。1分から2分で読めます。
  • 映画「ロスト・キング 500年越しの運命」のキャスト
    →とにかくすべての役者さんの演技が素晴らしい。
  • ロケ地・撮影場所は?
    →イギリスの各都市。レスターロンドンが中心。英国の街並みが素晴らしい。
  • ふくろおじさんの「感想」
    実話がすごい。役者がすごい。英国の景色がすごい。
  • リチャード3世:実際の歴史と勉強度
    勉強度は星2つ。ばら戦争や英国王室に強くなるかも。