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映画「最後の決闘裁判」は史実!あらすじ(ネタバレ)や配信・ロケ地・歴史

最後の決闘裁判,リドリー・スコット 配信映画

リドリー・スコット監督が描く歴史巨編、映画「最後の決闘裁判」
この映画は史実をもとに製作されています
エリック・ジェイガ—氏の「最後の決闘裁判」という本をもとにして制作された大作映画です。
そんな歴史大作が動画配信で観られます
その予習や復習として「簡単あらすじ」動画配信・レンタル情報キャスト、当時の歴史的背景などをお伝えします。そして、ラストシーンに出てくるあの子は誰の子なのか…。

ふくろおじさん
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14世紀末の中世フランスでの出来事。
歴史映画が得意なリドリー・スコット監督の描く世界に浸りましょう!

この記事でわかることをチェック!

  • 映画「最後の決闘裁判」は実話?
    →史料を基に書かれた実話。エリック・ジェイガ—氏の「最後の決闘裁判」という本が原作。最後のシーンに登場する子は誰の子なのか、見解を示します。
  • 「最後の決闘裁判」が観られる動画配信・レンタルサービスは?
    →動画配信ならAmazon.co.jp、Disney+などで観られます。
  • 1分で読める「簡単あらすじ」
    →実話に沿った内容。ジャン、ル・グリ、マルグリットの3人の視点から描かれる「羅生門」的手法。
  • 映画「最後の決闘裁判」のキャスト
    →マット・デイモン、アダム・ドライバー、ジョディ・カマ―の3人が中心。
  • ロケ地・撮影場所
    →フランス、アイルランド、スコットランドなどのヨーロッパの各地で撮影。
  • 最後の決闘裁判:実際の歴史と勉強度
    →14世紀末の中世フランスを表現。特に騎士の生活は克明に描かれています。

映画「最後の決闘裁判」は実話

原作に沿った歴史映画

ふくろおじさん
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映画「最後の決闘裁判」は実話に沿った話です。
しかし、一部は創作みたいですよ!

映画の原作となったのは、エリック・ジェイガー教授(カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)英語学科教授、専門は中世の英語と文学。)が書いた「最後の決闘裁判」という本です。
この本は、中世フランスの史料や裁判記録をもとにしています。映画では、登場人物たちの心理や感情は創作されていますが、決闘裁判の結果やル・グリの告白などは事実に沿っています
少なくとも、騎士や市井の人々の生活、情景などは、中世ヨーロッパをかなり克明に描いていると言えそうです。

ふくろおじさん
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エリック・ジェイガー教授が書いた原作「最後の決闘裁判」はこちらです!


最後の決闘裁判 (ハヤカワ文庫NF)

ネタバレ!ラストに登場する子は誰の子か?

ここからは大いにネタバレとなる内容なので、まだ観ていない人はお控えください。
観た人ならば当然疑問に思うラストシーンについて。

広々とした庭園で無邪気に遊ぶ金髪の幼児。その子を幸せそうな顔で眺めているマルグリットがクローズアップされます。その後のテロップで、この後のマルグリットが裕福に女主人として暮らした事実が述べられます。
しかし、疑問が浮かぶのです。この幼児は誰の子なのかと?

野暮なことだということは重々承知ではありますが、こうしたストーリーの映画だからこそ気になるのも当然です。
ですが、この子はおそらくはカルージュの子ではないでしょうか。というのが私の見解です。というのも、この子が金髪だから。それもかなり強調した感じで。
見解というほどのものではないのですが、リドリー・スコットが最後に視聴者に対する疑問に対して明確な答えを用意したということなのではないでしょうか。

「最後の決闘裁判」が観られる動画配信は?

動画配信サービスで視聴することができます。そのいくつかをご紹介します。
これをきっかけに「最後の決闘裁判」を観ようと思った方は、下記の表にあるリンクから会員登録などをした後すぐに観られますよ!

ふくろおじさん
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映画「最後の決闘裁判」を観る方法をご紹介します。
中世フランスの騎士世界が克明に描かれているこの作品、
一見の価値ありです!

動画配信サービス月額
①Amazonプライム月額600円無料トライアル期間30日間Amazon.co.jp
Disney+月額990円無料トライアルなしDisney+
※2023年9月時点の情報です。いずれも無料トライアルには初回登録などの条件があります。

中世ヨーロッパ好きや騎士好きにはたまらない映画でしょう。
そうした中世の歴史に触れたい方には、特におすすめの映画です!
配信が終わらないうちに、ぜひ視聴されることをお勧めします!

2分で読める「簡単あらすじ」

ふくろおじさん
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いつもは1分ですが、今回は長い映画ということもあり2分くらいかかります。
「最後の決闘裁判」はジャンの視点、ル・グリの視点、マルグリットの視点というように3章に分かれています。「羅生門」的手法とも呼ばれていますね!

1分で読める「簡単あらすじ

物語は二人の騎士が決闘を始めるところから始まります。そして二人が激突する瞬間、場面は切り替わり第1章が始まるのです。
【第1章 ジャン・ド・カルージュによる真実】
1370年9月19日、戦地で騎士のジャン・ド・カルージュ(マット・デイモン)は、友人であるジャック・ル・グリ(アダム・ドライバー)を助けます。
時は1377年に移ります。カルージュの統治する砦で新領主のピエールに接見しますが、カルージュはこの新領主に良く思われていないのです。また税金も払えないほど経済的に困窮すると、旧友ル・グリからピエールの依頼で税の徴収を受けるなど生活が危機に陥ります。
そんな中、1380年、戦地から帰還すると、マルグリッド(ジョディ・カマー)を紹介され、結婚へと至ります。
二人の結婚生活は愛に溢れ満ち足りた生活を送っているように思われます。しかし、父の死が訪れると、受け継ぐはずだった領地もピエールに奪われその領地はル・グリが継ぐことになるのです。屈辱を受け領地を追われた1年後、知人の結婚式に招待されたカルージュ夫妻は、そこでル・グリに再会します。しかし、そこでル・グルはカルージュの妻マルグリットの虜となってしまうのです。
1385年、戦地から帰還後パリに給金を取りに行き自宅に戻ると、妻のマルグリットから旧友のル・グリに強姦されたと告げられます。カルージュはル・グリを処刑することを望みますが、ル・グリは無罪を主張し、対立します。そこでカルージュは、国王シャルル6世(アレックス・ロウザー)に決闘での決着を直訴します。国王はこれを容認し、カルージュとル・グリはどちらかが倒れるまで闘うことになります。

【第2章 ジャック・ル・グリによる真実】
戦地でカルージュに命を助けられたものの、新領主に気に入られたル・グルは徐々に自身の欲望に忠実になっていきます。カルージュの父親から厳しい取り立てをしたり、カルージュの領地を奪ったりするのです。そして極めつけはカルージュの妻マルグリットへ一方的な情欲を示し、カルージュの家に誰もいない隙に、彼女を強姦するのです。しかし、その後彼女と夫のカルージュに訴えられ、決闘裁判へと至るのです。

【第3章 レディ・マルグリットによる真実】
カルージュと結婚したものの跡継ぎができず周囲からのプレッシャーもある現状に悩むマルグリット。そんな矢先、友人の結婚式でル・グリに目初められ、その挙句、家族の留守中に彼に強姦されてしまうのです。
マルグリットは夫に愛されずに苦しみながらも、自分の真実を証明しようとしますが、彼女は男性社会で声を上げることの危険性を知らされます。しかし、彼女は誇りにかけて裁判を起こすのです。
友人や義母につらく当たられるも裁判を乗り切り、すべては夫カルージュとル・グリによる決闘裁判へ委ねられることになるのです。

1386年12月28日 マルグリットは腕に赤子を抱いています。この子のためにも生きたいと思う母親としてのマルグリット。そしていよいよ決闘裁判が行われるのです。
激しい決闘の末、カルージュがル・グリを倒します。最後にカルージュは罪を認めるように促しますが、ル・グリは認めようとしません。結果、ル・グリはカルージュに刺され死を迎えます。勝ったカルージュは周囲の称賛を受け、一方負けたル・グリの死体は民衆の晒し者になります。
真実を勝ち取ったマルグリットですが、夫が権威を示しながら凱旋する姿に心穏やかではありません。
ラストシーン。幼子に成長した息子を、マルグリットは愛情に満ちた微笑で見ています。これこそがやっと訪れた幸せだというかのように。

その後、カルージュは数年後の十字軍の遠征で死去。マルグリットは再婚することなく女主人として30年間裕福に暮らしたのです。


映画「最後の決闘裁判」の登場人物とキャスト

豪華キャストも話題となった「最後の決闘裁判」ですが、その役どころを簡潔にまとめました。
復習に役立ちます。予習で見る方は、ネタバレに注意してくださいね!

役者役名役柄
マット・デイモンジャン・ド・カルージュ名誉と権威を重んじる騎士。妻のマルグリットが旧友のル・グリに強姦されたと訴える。名誉と正義を守るために決闘裁判に臨む。
アダム・ドライバージャック・ル・グリ従騎士であり、カルージュの旧友。マルグリットに想いを寄せるが、彼女を強姦する。無罪を主張し、決闘裁判に挑むも敗れる。
ジョディ・カマーマルグリット・ド・カルージュカルージュの妻。ル・グリに強姦されたと訴えるが、目撃者も証拠もない。夫が決闘裁判で負ければ、自分も火あぶりの刑になる。
ベン・アフレックピエール伯カルージュとル・グリの主君であり、国王シャルル6世の従兄弟。カルージュと対立し、ル・グリに肩入れする。
ハリエット・ウォルターニコル・ド・カルージュカルージュの母親。
ジェリコ・イヴァネクロベール・ド・ティボヴィルマルグリットの父親で、イングランドに寝返った過去がある貴族。
タルーラ・ハドンマリーマルグリットの友人。
アレックス・ロウザーシャルル6世国王シャルル6世。後に精神異常をきたす。
セレーナ・ケネディ王妃イザボー国王シャルル6世の妻。
ふくろおじさん
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特にマルグリット役のジョディ・カマ―の演技は必見です!

ロケ地・撮影場所

ふくろおじさん
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映画「最後の決闘裁判」のロケ地はフランスだけでなく、アイルランドやスコットランドでも行われたようです。

この映画は、フランス、アイルランド、スコットランドなどのヨーロッパの各地で撮影されました。主なロケ地・撮影地は以下の通りです。

  • フランス南西部のペリゴール・ノワール地方:この地方は、リドリー・スコット監督が1976年に自身初の長編映画『デュエリスト/決闘者』を撮影した場所でもあります。映画では、カルージュとマルグリットの屋敷や、決闘裁判が行われたサン=ジュニアン教会などがこの地方で撮影されました。
  • アイルランドのダブリン:アイルランドの首都ダブリンでは、パリやノルマンディーなどの都市や村を再現するために、多くのセットが建設されました。映画では、シャルル6世の宮殿や、カルージュとル・グリが対面する場面などがダブリンで撮影されました。
  • スコットランドのエディンバラ:スコットランドの首都エディンバラでは、中世フランスの雰囲気を出すために、歴史的な建造物や風景が利用されました。映画では、カルージュがスコットランド遠征に参加する場面や、マルグリットが友人たちと会話する場面などがエディンバラで撮影されました。

最後の決闘裁判:実際の歴史と勉強度

ふくろおじさん
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この映画を通して、14世紀末のヨーロッパ社会を感じることができるでしょう。
そうした意味で、歴史の勉強に役立ちそうです!

ここでは、映画の中心であるフランスの歴史を深掘りします。
また、映画の「予習・復習」にお役立てください!

14世紀末のフランスの歴史

 14世紀末フランスは、百年戦争という長期にわたるイングランドとの戦争に苦しめられていました。
この戦争は、イングランド王エドワード3世がフランス王位を主張したことがきっかけで、1337年に始まりました。イングランド軍は、弓兵や長弓を駆使してフランス軍を何度も破り、クレシーの戦いポワティエの戦いなどで大勝しました。
フランス王ジャン2世は、1356年にポワティエの戦いで捕虜となり、身代金を支払うことになりました。しかし、フランスはこの身代金を払えず、ジャン2世はロンドンで死去しました。
1360年には、ブレティニー条約が結ばれました。この条約では、イングランドがフランスの西半分を獲得し、エドワード3世がフランス王位を放棄することが定められました。
しかし、この条約は実行されず、戦争は再開されました。
イングランド軍は、1380年代から1390年代にかけてフランス各地を荒らし回りました。一方、フランスでは内乱や暴動が頻発しました。1382年にはパリでマルセルの乱が起き、1388年から1392年にかけてはカルロス・エル・マロ(悪王シャルル)と呼ばれるシャルル6世の精神異常が問題となりました。
しかし、15世紀に入ると、ジャンヌ・ダルクの登場やブルゴーニュ公国との和解などによって、フランスは徐々に反撃に転じていき、百年戦争は1453年に終結しました。

以上のように、14世紀末のフランスはイギリスとの長きにわたる戦争の真っただ中にあったと言えます。こうした戦争の日々の中で「最後の決闘裁判」が行われていたのですね。そうした社会的背景をふまえると、また異なった見方ができるかもしれません。

ふくろおじさん
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ここでは、映画がどれくらい歴史の勉強につながるのかを★の数で示したよ。

「最後の決闘裁判」の歴史度数 ★★★☆☆

今回、星は3つ。
騎士の生活や百年戦争時の戦いなどはリアルに描かれていて、この時代のイメージ作りには非常に役立つと思います。
一方で、映画の展開が、ある貴族とその家族に起こった出来事に限定されているため、教科書に載っているような事件や出来事は描かれていません
強いて言えば、シャルル6世の精神異常が垣間見られるかも?

ふくろおじさん
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サントラもおすすめです!
こちらを聞きながら、この記事を読むのも良いですね!

まとめ

ふくろおじさん
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最後に、この記事のまとめです。
まだ映画を観ていない人は、動画配信サービスでぜひご覧ください!
歴史好きは必見です!

まとめ(この記事でわかること)
  • 映画「最後の決闘裁判」は実話?
    史実に沿った物語。原作はエリック・ジェイガ—氏の「最後の決闘裁判」で、資料や裁判記録をもとにして書かれている。
    →ラストシーンに登場する最後の子はカルージュの子という見解。
  • 映画「最後の決闘裁判」が観られる動画配信サービスは?
    動画配信では「Amazonプライムビデオなどいくつかの動画配信サービスで視聴可能。
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  • 2分で読める「簡単あらすじ」
    →主要登場人物3人の視点による3部構成。妻を強姦された騎士、強姦された騎士の妻、強姦した従騎士それぞれの視点から物語が紡がれる。最後の決闘シーンは迫力満点。
  • 気になる登場人物と俳優一覧
    →実力・人気ともに十分な俳優陣。特にマルグリット役のジョディ・カマ―の演技は必見
  • ロケ地・撮影場所
    →フランス、アイルランド、スコットランドなどのヨーロッパの各地で撮影
  • 最後の決闘裁判:実際の歴史と勉強度
    →中世フランスの世界や騎士の生活が克明に描かれている。勉強に役立つ度数は3。

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